No.48 『赤ちゃんにも説明しようよ』
当院では、6~7か月乳児健診においてBCGと母乳栄養児の採血
(貧血、亜鉛、ビタミンDのスクリーニング)を同時に行うことがあります。
大半の赤ちゃんは大泣きします。
「痛かったね」 「よしよし、よくがんばったね」 となだめるベテランお母さん
一方で、激しく泣き止まないわが子にオロオロするお母さん。
初めての体験です。
最近は、お父さんや祖父母の付き添いも増えました。
皆さん汗だくになって奮闘しています。
そういえば、「痛いの、痛いの、飛んでいけ」 は珍しくなりました。
お手当の定番フレーズでしたよね。
小児科では、子どもの発達段階にあった関わり方が基本です。
予防接種では、保護者に説明した後に、子どもにもわかりやすく説明をします。
月齢の小さい乳児に対しては行っていませんが、
予期しないことへのパニックを小さくする努力として、
きちんと伝えることが大切ではないかと思えてきました。
どんなに小さくても、わからないかもしれないけど・・・(赤ちゃんはわかっている?)
NICUの保育器内の小さな赤ちゃんに、声をかけながら行っていたことを思い出しました。
また、「新生児の痛みのガイドライン」にも注目したいと思っています。
お母さんになぐさめてもらった後に、お人形にも「よしよし」
頑張ったことをいっぱい褒められ、お疲れさまでした。