No.4 『スキンケア』

 桜の花が咲く頃から、子どもたちは外遊びが楽しくなりますね cherryblossom                 

紫外線量は5月から増え始め、7~8月ごろにピークを迎えます。                               これからの季節、赤ちゃんの肌をしっかりガードしてあげることが肝心です。

 一日のうちでは、10時~午後2時ごろが最も強い時間帯。

日中お出かけをするときは、肌の露出をなるべく少なくし、帽子をかぶせましょう。

日焼け止めクリームは、生後6ヶ月くらいからを目安に使えますが、肌の弱い子なら1歳をすぎるまで塗るのは控えましょう。使用する場合、ポイントとして低刺激で落としやすいものを選び、保湿ケアをした上から塗ることが大切です。

 昨年12月に真夏のオーストラリアに行ってきましたが、小さな子どもたちは首の後ろをしっかりガードできる帽子をかぶっていました。                                                                  一見キャディー風ですが、カラフルな色彩で可愛かったですよheart01                                       サングラスもかけて、しっかりガードしていました。

 また、ベビーカーやチャイルドシートの暑さ対策も忘れてはいけませんね coldsweats02

 肌の表面は弱酸性成分で覆われています。しかし汗をたくさんかくと、このバリアーの役目が流されてしまい、そのまま放置しておくと肌トラブルの原因になります。                              その代表格が「あせも」です。

*汗をかいた時のケアをマスターしましょう*

    濡れたタオルを搾り、おさえるように拭きましょう

    シャワーを浴びせましょう(洗浄剤は一日一回)

    きれいにしたら、必ず保湿しましょう

*もうひとつ大切なこと*                                            

健診でよく乳児湿疹のケアの仕方を教えてほしいと相談されます。

新生児の沐浴で、顔を洗う場合、ガーゼのハンカチで 「3の字」や「Sの字」を描くように、拭きましょうと指導されます。 (実は私も現役時代、お母さん方にそう伝えていました)                         しかし、このガーゼでこするという行為が、肌トラブルの原因にもなっているようです。             当院では、お母さん方にこの方法をお話するだけで、ずいぶん改善されています。                 さっそく試してみて下さい。

   適切に手でやさしく洗う(ガーゼは使わない)のがスキンケアの第1歩です

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No.3 第1回 「母乳育児講座」 開催されました

 3月14日(日) 13:00~15:00、当院の乳児健診専用棟で、第1回 「母乳育児講座」を開催いたしました。冷たい風の中、11組の親子が集まってくださり、始終和やかな雰囲気で楽しい講座となりました。

 テーマは、「何でもしゃべろう母乳育児」

 今回の講座は、あおもり県南母乳育児支援ネットワークの会が主催で、専門家が語るのではなく、お母さん自身の言葉で育児の不安や悩みなど、何でも語っていただく中から、何らかの気づきや自信を培って頂きたいという願いと、お母さん方の「生の声」を聞かせていただくことで、我々は今後の支援の在り方や具体策を探っていきたいという目的も併せもっていました。また、私自身がアロマセラピストでもあり、お母さん方に少しでもリラックスして頂きたいと思い、ハンドマッサージも組み入れました。

 座談会では、日頃抱えている母乳育児の悩みを打ち明け合い、添い寝の仕方や、大泣きをした時の工夫などを実演を交えながら、お互いに情報交換をしていました。笑い声が聞こえ、お母さん同士が打ち解けていく様子が伝わってきました。一方、赤ちゃんは驚くほどリラックス状態。そのかわいいしぐさにスタッフは癒されました。

 また、先輩ママからは「親愛なるママへ」というメッセージも届き、参加者全員で聞かせていただきました。『ありがとうございました』  そして、参加された皆さま 『お疲れさまでした』  

 さて、次回の講座ですが、7月頃に皆さんにお知らせできるよう準備したいと思います。周りの方で、母乳育児で悩んでいるお母さんがいらしたら、どうぞ教えてあげてくださいね

                                                             Takako Furukawa

最後に講習会の様子をご紹介いたします。

 座談会の様子    集合写真                            

見~つけた いい香り




No.2 『ポジショニング&ラッチ・オン』

 お母さんがリラックスした状態で楽に授乳ができ、赤ちゃんが上手に母乳を飲みとることができれば、母乳育児は続けていくことができるでしょう。しかし、産科施設を退院したばかりの頃はなかなか大変です。

実際に当院における1か月健診前の相談で多いのは、「うまく吸わせられない」、「母乳不足感」、「体重増加の不安」、「乳頭トラブル」です。

授乳の様子を見せていただくと共通して気付くことがあります。それは、お母さんの体が赤ちゃんに寄るような姿勢で吸わせていること。お母さんの身体は斜めに傾いていて、肩から首、そして背中がかなり緊張しています。赤ちゃんの方も落ち着かないように見受けられます。                                

おちょぼ口で吸う、うまく吸えず反り返って泣く、舌を巻きあげてしまう、吸う力が弱い、時間がかかるなど、上手に母乳を飲みとれていない様子です。これではお母さん、赤ちゃん共にストレスの多い授乳タイムとなってしまいますね。同じようなお悩みを持つお母さんも多いのではないでしょうか。

「楽ちん授乳」を一つ提案します。

● 壁などに寄り掛かってもらい、あぐらを組み、手ごろな大きさのクッションを使用しながら赤ちゃんの鼻が お母さんの胸の高さまでくるように調節します。                                               

● 赤ちゃんの耳・肩・腰を結ぶラインが一直線になるように抱き、赤ちゃんの方をお母さん側に引き寄せるように密着させます。

● 抱き方はいろいろありますが、帝王切開術後の授乳や、夜間の授乳時、またお母さんが疲れている時には添え乳もおすすめ。

● 「吸わせ方」は、赤ちゃんの鼻を乳頭に向き合うようにして、タイミングを合わせて深く吸いつかせます。横から見ると、赤ちゃんの口はアサガオの花が咲いたように、大きく開いています。この時、赤ちゃんの顎がお母さんの乳房についているようにします。深く上手に吸っている時は乳頭痛がありません。

 

母乳育児をするにあたり、授乳姿勢や吸わせ方はとても大事なことです。それを表す言葉として「ポジショニング」と「ラッチ・オン」があります。

●「ポジショニング」とは・・・(positioning : 抱き方、授乳姿勢)                                         授乳するときのお母さん、赤ちゃんのそれぞれの姿勢と身体の向かい合い方を指します                                              

●「ラッチ・オン」とは・・・(latch-on : 吸着、含ませ方、吸いつかせ方)                                               実際に乳房を含もうとするときの唇、舌の動き、                                                        お母さんが赤ちゃんを自分の方に引き寄せる身体の動きなど一連の動作を指します      

 

赤ちゃんは成長するに伴い、吸う力が日増しに強くなります。また毎日少しずつ学習し、知恵をつけながら遊び飲みもするようになります。お母さんが効果的なポジショニングやラッチ・オンのスキルを身につけることで、乳頭痛や傷、乳腺炎を予防し、また赤ちゃんが確実に母乳を飲みとることで、さらなる乳汁分泌の促進も期待できます。「ポジショニング」、「ラッチ・オン」は母乳育児を継続する「鍵」になるといえるのではないでしょうか。   

 とみもと小児科クリニック母乳育児支援外来  TAKAKO FURUKAWA (^0_0^)                                                                                                                




No.1 『母乳育児支援外来の実際』

乳児健診時における母乳相談と予約による母乳相談

毎週水曜日・金曜日の午後2時~3時  電話0178-32-5525

 

当院の3~4ヶ月健診時の母乳率は36%で、混合栄養を含めると約8割のお母さんが母乳育児をしています。健診では赤ちゃんの発育・発達を確認しながら、母乳育児をサポートしていますが、月齢が進むと「補完食の進め方」、「保育園入園のための断乳」などの相談もあり、一方では、人工乳に切り替わってしまったお母さんから「自責の念」が語られることもあります。

時には、お父さんやおばあちゃん方に「ベビーマッサージ」や「孫かて」についてのお話しをさせていただくこともあり、困ったときにちょっとした相談ができる場でもあるようです。

  

<予約母乳相談の実態>

 

平成203月~平成2111月現在

受診者数(n=120)人

 

主な相談内容

しこり

24

乳汁分泌過多

5

母乳と薬

1

白斑

18

補完食の進め方

5

母乳と貧血

1

断乳・卒乳

18

夜泣き

5

母乳と月経再来

1

母乳不足感

16

カンジダ症

2

授乳拒否

1

吸着困難

14

腹部膨満

2

乳腺炎再発不安

1

乳腺炎

13

母乳性黄疸

2

リラクテーション

1

乳頭亀裂

8

乳腺炎切開後

1

 

 

体重増加の不安

6

乳頭痛

1

 

 

  

連携について

母乳育児の継続支援を提供するのは、保健医療従事者だけではありません。母親同士支え合いながら母乳育児を楽しんでいるグループもあります。

ひとりでも多くの親子に支援できるように、ネットワークを作り、症例検討会を行い、スキルアップしていきたいと思います。

 

 

  

 ”あおもり県南”母乳育児支援ネットワーク がスタートしました

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第1回定例検討会

日時 : 1113日(金)18302100

会場 : とみもと小児科クリニック2階研修室

テーマ: 自己紹介

     小児科クリニックにおける母乳育児支援の実際

会およびネットワークの方向性について

事例検討

  

 今回は医療スタッフ11名が集い、小児科医・保健師・助産師・看護師それぞれの立場から意見を出し合い、施設間を超えた有意義な勉強会となりました。happy01

小児科クリニックでは、産科との連携が継続支援のポイントの一つだと考えています。具体的な体制作りはこれからの課題ですが、お母さんがどこで相談したらいいのか迷うことのないように、支援の一助を担っていきたいと思います。

 

  

  

 

 

 

 

 




第18回 日本外来小児科学会

(2008年8月 名古屋市 名古屋国際会議場)

したため、幻の演題となってしまいました。
くの発表があり興味深い学会でした。



第17回 日本外来小児科学会

(2007年8月 熊本市 熊本県立劇場)

小児期急性鼻副鼻腔炎の臨床

抗菌薬投与の是非には議論がある。
140人の「ちくのう症児」の鼻咽腔からは128例(91%)に肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ菌のな抗菌薬投与がこの事態を招いたと考えられた。
 
で全例ほぼ2週間で軽快した。
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第16回 日本外来小児科学会

(2006年9月 横浜市 パシフィコ横浜)

服薬困難児への看護師の取り組み
か?
関係者介入の必要性ー 
 
久保沢 美幸、西山 由香、
、     
 和彦

では、服薬に対する拒否感が極端に強くはなく、指導後の本人の反応も良好なものが多かった。
指導に際しては、
関係者の直接指導が必要になる。
時には大いに励ます必要がある。
継続的な対応が重要である。
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第15回 日本外来小児科学会

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第14回 日本外来小児科学会

(2004年8月 大分オアシス21)
予防接種スケジュール個別指導の試み
ワクチン接種率
向上に向けて-
和彦

要旨

 
種スケジュールの個別指導により麻疹ワクチン接種率が改善しうるかを検討した。
 
 個別指導した人の接種率は、1才6ヶ月時で265人/270人(98.1%)(指導前77.2%)と改善していた。
 
 個別指導の有用性は、
で考慮、計画できる。
)本人の体調により接種不適当となった場合でも、脱落を防げる。
)働く女性でも休暇申請を含めて予定が立てやすい。と思われる
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第13回 日本外来小児科学会

(2003年8月 仙台 江陽グランドホテル)

小児期習慣性便秘の治療
  ポリカルボフィルカルシウム(コロネル)の
  中長期成績について
 
発表者 冨本 和彦 
 
の学会でコロネルの有効性を報告した。
 
しても良好な排便状態だった。
 
(10%)で、漢方薬併用でコントロールされた人は 24 人(35%)であった。 
 
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