No.25 『補完食(離乳食)』

 8月末から9月にかけて、日本外来小児科学会(神戸) と JALC母乳育児学習会(大阪)に参加してきました。 双方とも関西圏だったので、夏休みを兼ねて神戸・広島・京都・大津を回ってきました。  台風にも遭遇しましたが、地図を片手に気楽な旅は学生時代以来。train その間、卒乳相談にいらしていたYちゃん親子が順調だったようで安心しました。

 

今回のテーマは補完食です。

最近母乳育児が見直され増えてきたように思います。

子どもが成長して必要栄養量が母乳栄養供給量より上回った後にその「差」を埋めるものが、「補完食」です。特に母乳栄養の場合は鉄分が不足しがちですので、その分を補ってあげる必要があります。

離乳というと母乳を終わらせる意味合いを持ちますね。

離乳食を始めたら母乳をやめるのではなく、母乳育児を続けながら補完食を与えていくというやり方です。人工栄養の場合はミルクの量を減らし、切り替えていきます。

 

「離乳食が進まないのは、母乳を飲ませているから?」 sad

「スプーンで与えると、舌でべぇーっと出して食べてくれない」 weep

そのたびにお母さんは意気消沈している様子です。

 

 「補完食」を始めるにあたって知っておきたい基本的なこと

●     開始時期

     開始の目安

     必要な栄養素

●     具体的な進め方

     具体的な食品の種類

     補完食をすすめる上で生じうる問題

 

補完食(離乳食)についての情報源は、「雑誌」「離乳食教室」などが多いようです。

「何をどのくらい、いつになったら開始する」という画一的な記載は、あくまでも目安であり、「食べること」に正解なんてありませんから、お子さんに合った適切なかたちで補完食を開始することができればよいのです。

頂きました

 

鱈を一匹さばくのは初挑戦 fish fish fish ・・・

鱈汁 ・鱈フライ・頭の塩焼き

旬の食材をおいしく頂くのが一番 

maple  食欲の秋 到来!

 

 

とみもと小児科クリニック  母乳育児支援外来     TAKAKO FURUKAWA 




No.24 『講演会が終了しました』

 

 ここ数年来、風邪をひいたことがなかった私ですが、講演会の1週間前から気管支炎を患って、眠られない、普通に呼吸ができない辛さを体験しました。                                    やっと抜けた状態です。 (*^^)v

 

 7月10日、講演会当日 sun  いや~ 暑かったですね!                                     

クーラーの無い30℃を超す会場に、扇風機8台を持ちこみ、氷とうちわでささやかな 涼をとりながら、飲み物片手に行われました。

  参加者は、スタッフを合わせて約38名。

(赤ちゃん連れ/6組、妊婦/1名、医療従事者/26名、保育士/1名、その他)

 

●演題「みんなちがってみんないい オーダーメイドの母乳育児」 

   冨本院長の講演は、スライドが楽しく、わかりやすく、小児科医が語る母乳育児に 参加者は熱心に耳を傾けていました。

  母乳の利点だけでなく、欠点も知り、赤ちゃんの発育・発達をみながら母乳育児をすすめていくこと。    個々のサポートもそれぞれ違い、母親がわが子を母乳で育てたいと思っている時には、プロとしての支援が求められているということを話されました。

 また、講演会直後にお母さんと赤ちゃんの中にスーッと入っていって触れ合っている姿は、さすが小児科医!なんとも微笑ましい光景でした。 happy01

 

講演会の一部をご紹介します。

講演会全体写真

 club スタッフ紹介

あおもり母乳の会、県南母乳育児支援ネットワークは   2009年11月に発足。

県南地域(三戸・五戸・八戸エリア)におけるお母さん方に支援できるように有志の小児科医、助産師、保健師等の医療スタッフで活動しています。

 

 

P1010159

 club ママ&ベビーコーナー

授乳しながら聴いていただけるようにフロアーに茣蓙を敷きました。

赤ちゃん同士遊んだり、ゴロゴロしたり・・・

泣きだす赤ちゃんはいませんでした。 

      chick  chick  chick 

 

 

DSC00367   club 授乳服試着

モーハウスさんからサンプルをお借りして、お母さん方は試着しながら聴講しました。

  スタッフも試着  happy01

  アラ50も okshineでした。

 

 

 

お母さん方の感想です

       cat 楽に授乳ができて、意外と涼しかったです ♪                               

       dog 講演会におまけがついたみたいで、楽しい ♪

       penguin 気になる商品だったので、着られてよかったです ♪

 

 このような大勢集まる場所でも、周りの目を気にしないで授乳ができ、講演も聴けるのですから お母さん方にとっては心強いですね。オシャレで機能的で、授乳ライフが楽しくなるような授乳服を見つけてみるのもいいですね。

モーハウスさんのご協力に感謝いたします。

 

 今回、県南地域の母乳育児中のお母さんが心配事やおっぱいトラブルがあった時に相談できる「母乳外来の窓口」の冊子を作りました。お母さん方の参考にして頂ければ幸いです。

最後に、暑い中参加してくださった皆様お疲れさまでした。

 

とみもと小児科クリニック母乳育児支援外来  TAKAKO FURUKAWA  (^0_0^)

 

 

 




No.23  第3回 『母乳育児講座』開催のお知らせ

  こんにちは。

今日は皆さんにお知らせがあります。happy01

東日本大震災により中止となりました「お母さんといっしょの学習会」ですが、

お母さん方のご要望にお応えして開催されることが決定しました!!

日程などは下記のとおりです。

 

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● 講演    「オーダーメイドの母乳育児」

          とみもと小児科クリニック院長  冨本 和彦先生

● 日程    2011年7月10日(日) 午後2 時~ 3  時 30分 

          (受付 : 午後 1時30分~)

 場所    八戸市福祉公民館 2階大会議室

         八戸市類家4丁目3-1 /℡ 43‐0635 /児童科学館となり

● 参加費   無料      

● 申し込み  不要

● 主催    県南母乳育児支援ネットワーク/あおもり母乳の会 

● 問い合わせ先     090‐7323―5121 (杉山)

 

  ※ 尚、前回お知らせした時間と場所は変更となっておりますので

    ご確認ください。

    

   今回は、より多くの方々に母乳育児について知って頂きたいと思い

  座談会ではなく講演会という形をとりました。現在授乳中の方は勿論

  妊婦さん、ご家族の方、母乳育児に興味のある方、看護学生、専門職の

  方々にも、是非聞いていただきたいお話です。

  7月、暑い季節ですが、sun 皆様のご来場をスタッフ一同お待ちしております。 

 

 

とみもと小児科クリニック母乳育児支援外来  Takako Furukawa  (^0_0^)




No.22 『先天性股関節脱臼』

 乳児健診に訪れる親子の服装も軽やかになり、手足を自由に動かす赤ちゃんの可愛らしいしぐさに思わず笑みがこぼれてしまいます。つい最近まで、おくるみに巻かれて来院される光景でしたから、季節の移り変わりを乳児健診の場でも感じられるのです。club

 赤ちゃんを仰向けに寝かせてみると、股と膝をMの字のように曲げた格好をします。             これが自然な格好です。母親の子宮内で過ごし、出産時は産道を通過できるように関節が柔らかい状態で生まれてきます。この柔らかな時期に無理な力や自由な動きを束縛すると股関節が脱臼してしまうことがあります。これが先天性股関節脱臼です。

大腿骨が骨盤の寛骨臼から外れる病気ですが、生まれたときに既に脱臼しているようなケースは少なくて、米国などでは「先天性」という呼び方はされなくなり亜脱臼や臼蓋形成不全とあわせて股関節形成不全と言われているそうです。                                                 疫学的には女児に、冬など寒い時期に、発生率は2:1と左に多いそうですが、お産に携わっていた者として何故なのか興味があるところです。

通常の赤ちゃんは、出生時、産科退院時、1か月健診時に産科医または小児科医の診察を受けて異常がなければ、3~4か月乳児健診に繋げます。                                       八戸市では生後90~120日の赤ちゃん対象に公費で股関節脱臼検診が行われていますが、《要再検》の赤ちゃんは、できるだけ早く専門医に診てもらうことが重要です。治療は軽度~重症度によって異なります。コアラ抱きをして日常生活に気をつけながら経過観察をしている赤ちゃんもいれば、リーメンビューゲルという装具をつけて早期に治療を開始される場合もあります。早期発見・早期治療がポイントですね!

●当院の母乳外来における主な相談内容は、、

  ・「コアラ抱きで授乳をしていると乳頭痛がある」 

  ・「リーメンビューゲルが気になり人工栄養法に切り替えたい」  

  ・「上手く吸わせられない、体重が増えない」

  などです。 

 ●ケアの内容として、

①授乳姿勢や乳頭の含ませ方の確認(ポジショニング&ラッチオンと言います)

②効果的に母乳を飲んでいるか発育チェック(身長・体重)

③乳頭トラブル予防のセルフケア

④エモーショナルサポート(ゆっくりお話を伺いながら精神的支援を行う)

⑤タッチケア (心と体が触れ合うことにより親子の絆を深めます)                                       

 などを行ってきました。

 

今回、「先天性股関節脱臼児の母乳育児支援」の研鑽を深めるために、

青森県立はまなす医療療育センタ―園長 盛島利文先生に御教示頂きました。(2011/05/19)

 

コアラ抱き 

P1010872   カエルの脚のように曲げて開いている/(原則の形)

  脚をできるだけ広げて体につけて抱く。

  (お母さんの腰にのせると少し楽です)

   基本の抱き方は、赤ちゃんのお尻を手で支え、頭を腕で支えます。

 授乳もコアラ抱き 

授乳姿勢が限られるため、乳頭痛、乳頭亀裂、白斑など乳頭トラブルを防ぐことが肝心です。効果的な授乳をするためにはポジショニング&ラッチオンを是非身につけてほしいと思います。そして、赤ちゃんの目を見て、語りかけながらゆったりと授乳しましょう。    

リーメンビューゲル

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   生後3~6か月頃から約2~4か月間装着します。

  原則的に入浴時のみ外し、寝る時もそのままです。

  肌着と靴下の上から装着して、

  自然な動きを妨げない衣類を着ます。

  装具は、ベルト調節により成長に対応できます。

    装着中はスキントラブル/首のまわりに注意が必要です。

 

 ●赤ちゃんの運動、動作

     P1010883 P1010896 P1010889

   伸ばして引っ張らない  クロスさせない   無理にひねらない 

 閉じて  soon  屈曲させて  soon  伸展させる という一連の動きも NG!

 

 ●おむつ交換 

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 両手でお尻を持ち上げて交換します。

 股関節をしめつけないように、布おむつの場合は

 注意が必要です。

 

 

 ●タッチケア 『基本的にはOK』   

  P1010901                                                                                                                                               股関節、膝、足首には強いマッサージはNG! 

背中も強刺激を避け、ソフトマッサージを行います。

仙骨の周りを軽くマッサージしている様子です。 

 

スワドリング/Swaddle=「布でぐるぐる巻き」

   「泣きやまない眠らない赤ちゃんを寝かしつけるために効果がある」という育児法

   の1つですが、上半身だけでなく脚もしっかり固定してしまうと股関節脱臼を引き

   起こしてしまう可能性があるということで、NG!

 

その他、抱っこ紐、スリング、ベビーラックなどについても、赤ちゃんの脚を

   束縛せず自由に動かるものが基本であり、選ぶ時はファッション性よりも機能性を

   重視すること。

 

● 赤ちゃんの骨は軟骨部分が多いので、レントゲンで診ることの出来ない軟骨組

  織、軟部組織を超音波で診ることができます。触診、レントゲン、超音波を組み合

  わせて経過を見ていくことが重要である事を教えていただきました。

 

 歩行開始後に見つかる先天性股関節脱臼もあるそうです。

健診において重要な時期は生後3~4か月の頃であり、出生直後より赤ちゃんの自然

な格好や自由な動きを妨げないように気をつけて育児をしていきましょう。

 

 とみもと小児科クリニック母乳育児支援外来  Takako Furukawa (^0_0^)

                                                                                                                

 




No.21   『職場復帰、おっぱいどうする?』

 

新年度が始まり、二度目の日曜日。                                            復職されたお母さんとお子さんは、休日をどのように過ごされたでしょうか?                  女性が家事/仕事/育児をしながら、妻・嫁・母親・職業人の役割をこなすのは                一苦労ですね。

たしかに、妊娠・出産を経験することによって 「マルチタスク能力」 のUPにつながる     でしょう。といえどもこれらすべての役割をひとりでさばくのは至難の業。                           仕事内容やその環境、子どもの月齢、周囲からのサポート体制など、皆さんそれぞれだと思いますが、奮闘中のお母さんお一人おひとりに、心からのエールを送ります。

 

当クリニックの母乳外来では、この時期になると次の二つのご相談が圧倒的に増加します。 「断乳」そして「職場復帰後もできる限り母乳を与えたい」という内容です。                         

産休/育児休業後の復職を見込んだ上で、出産直後から「哺乳瓶での授乳」を選択される方も少なくありません。あるいは、直接授乳と哺乳瓶での授乳(粉ミルク/搾母乳)を併行される方もいらっしゃいます。 最近では、モーハウスさんのように職場で授乳ができる企業もありますが稀です。(No.18ブログ)

復職後のことに目を向けるならば、預け先となる保育園/託児所などの施設がどのように母乳育児に対応しているのか事前に調査することも欠かせません。

当クリニックが行った「母乳栄養に関するアンケート調査」(2009年/対象者:当クリニック受診児の母親163名)では、保育園からどのような授乳対応を受けましたかという設問に対し <冷凍母乳を哺乳瓶で与える・・・28%>、<母乳に対応していない・・・31%> という結果が出ています。

さらに、母乳育児の一般的なメリットは多くの方がご存知ですが、社会や環境に対するメリット、例えば医療費や家計を節約する/母乳は天然資源ゆえにエコロジ-/仕事の欠勤が減るなど あまり知られていませんね。事業主にとっては、女性の離職率を低下させ優秀な人材の定着という恩恵もあります。

 

その方に合った最善の方法で、復職後の母乳育児を進めていくのが大切ですね。

「産科退院後に母乳相談をどこですればいいのか困っている」というお母さんの声を時々耳にします。 

産科と小児科の間にできるだけ隙間をつくらない支援のあり方が、われわれの課題でもあるのです。

小児科には、3か月健診を待たずに母乳相談に来てもいいんですよ!

仕事をしながら母乳育児をされているお母さん、応援しています      (^0_0^)   

 

  おすすめのHP>

   http://www.jalc-net.jp/ (日本ラクテーション・コンサルタント協会)

                    Q&A「仕事と保育園 母乳育児の継続について」

 

 

   

Takako Furukawa  とみもと小児科クリニック母乳育児支援外来




No.20 『こどもはっち』 ボランティア   

東日本大震災から20日が経過しました。

被災地では、これから長期にわたる本格的な復興が始まろうとしています。

仮設住宅の建設や、避難所の統廃合など少しずつ進んでいるそうですが、一方で、

福島第1原発事故も重なり先の見えない不安の日々が続いています。

 

震災直後より、『自分にできることはなにか・・』

さまざまな支援の方法があるなか、

助産師の立場で母乳育児支援をすることが、わたしの使命。

微力ながら、先日ご紹介した施設 『こどもはっち』 にて母乳育児相談ボランティアを

開始しました。

 

毎週月曜日 / ①11:00 ~ 12:00  ②13:00 ~ 14:00

 

前回記事でもご紹介しましたが、お母さん方は多くの悩みを抱えていました。

初日には、宮城県で被災されたお母さんがいらっしゃいました。

現在は八戸市の実家に避難されているとのこと。

生後4か月と、4歳のお子さんを抱えながらも、2日間口にできたものは

スナック菓子のみ。

その間もひたすらおっぱいを飲ませていたそうです。乳頭亀裂と痛みの相談でした。

そこで、亀裂部分を避けた授乳の姿勢と、含ませ方の修正をお伝えし、

様子をみてもらうことに。

数日後、当院の母乳外来を受診された時、少し楽になったとのご報告を受けました。

                                     写真は、その際のお母さんと赤ちゃん

           P1010788

   
            P1010787

              ポジショニング&ラッチオンに気をつけて授乳されています。

                            (2010年1月25日の記事をご参照ください)

 

           赤ちゃんは月齢が進むにつれ、周りのことが気になり始めます。

           お母さんの気持ちも敏感に感じ取りますね。

           落ち着いて授乳できないと、浅飲みや遊び飲みをするかもしれません。

          その結果、乳頭トラブルが起こりやすいですので、気をつけてください。

 

                とみもと小児科クリニック 母乳育児支援外来

               Takako Furukawa (^0_0^)

 




No.19 『災害時の母乳育児』

はじめに、

 あおもり母乳の会学習会(3月13日)が中止となったことをお詫び申し上げます。

 

東北関東大震災、津波から11日経ちました。

八戸市は概ねライフラインが復旧し、少しずつ日常生活を取り戻しつつあります。

しかし、今なお被災地では朝晩の冷え込みに体を震わせながら生活されている方が

大勢いるという現実、そして求められる支援が時間軸に変化しているという状況下で、

自分たちができる支援は何か? が問われています。

 

震災後、当院の母乳外来では、

●   津波のことを思い出すと怖くて、おっぱいが急に出なくなりました。

●     おっぱいの回数が減ったら、張らなくなりました。また出ますか?

●     哺乳びんを嫌がり困っています。よい方法を教えて下さい。

●     おっぱいがよく出る食べ物を教えて下さい。

●     体が疲れていて、イライラして、おこりっぽくなった。赤ちゃんに悪いと思う。

●     赤ちゃんが夜泣きをするようになった。自分も熟睡できない。

●     今までとは違う場所にしこりができて、なかなかとれない

という相談があり、一方では

●     「赤ちゃんに吸ってもらえる努力をしていて助かった」

●     「混合栄養だったけど、母乳を続けていてよかった」

●     「体が疲れているとき添い乳をして自分も休めるので、楽だった」

などの声も聞かれました。

 

災害時だからこそ、母乳育児が重要です!

赤ちゃんは母乳に含まれている免疫のおかげで、

感染症から身を守ることができます。

お母さんの疲労やストレスで一時的に母乳分泌量が減っても、

頻回に吸わせ続けていると回復してきます。

 栄養や水分をできるだけ摂り、授乳する時はプライベートなスペースを

少しでも確保し、赤ちゃんに話しかけながらゆったり授乳しましょう。

赤ちゃんはお母さんの不安な気持ちを感じとります。

ゆっくり深呼吸してみるのもいいですね。

      一人で悩まず、あきらめず、困った時はご相談下さいね

             takako furukawa  (^0_0^)

 

お役立ちサイト NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会(JALC)

http://www.jalc-net.jp/hisai.html

 

 

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わが家の庭先で見つけた

一輪のスノードロップ

花言葉 : 「希望」

引田茂著 『花言葉』 大阪・保育社、1970

 




No.18 『授乳服』 モーハウス

~ある日の乳児健診~

一人のお母さんが隅っこで授乳をしています。

授乳室には「使用中」の札。

フロアには数人の男性の姿。

お母さんは後ろ向きで、肩からバスタオルをかけて見えないようにしていました。

そんな光景を目にするたびに、お母さんが気兼ねしないで授乳できるような支援とは

なんだろうってずっと考えていました。

 

授乳服・・・

いつでも、どこでも、簡単に授乳ができる、機能的なデザイン。

赤ちゃんとお母さんに優しい素材。

おしゃれで、自然体で、美しいフォルムの授乳服であれば、

お母さんは堂々と授乳ができるかもしれない。

服をめくりあげたとき、はみでたお肉を気にしなくてもよい、、

体の冷えも防いで、胸がはだける心配もいらない、

周りの人に気配りもできる、

そんな授乳服をお母さんは求めているはず。

 

2月19日、授乳服専門店『モーハウス』東京・南青山店に行って来ました。 bullettrain

その時の様子をご紹介しますね。

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 club スタッフの方から、授乳服選びのポイントを教えていただきました。

□       すぐに授乳ができる

□       胸がしっかり隠れる

       無理のない姿勢で授乳ができる

□       赤ちゃんの顔を見ながら授乳ができる

□       チャックやファスナーなどで赤ちゃんの肌を傷つけない

□       頻回に洗濯をしても型崩れしにくい

 

来店中のお母さんからも、着心地やオシャレの楽しみ方などを教えて頂きました。

授乳期間中は、アクセサリーNGなので、首まわりにデザイン性のあるものを選ぶと

おしゃれができることや、外出に自信がでてきたことなどお話しされました。

ホント授乳風景は自然ですね。 happy01

 

モーハウスさんは、2010年「グッドデザイン賞」・「キッズデザイン賞」を

受賞されたそうです。 crown

 

 さっそく当院で3人のお母さん方に試着して頂き、授乳の感想をうかがってみました。

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     P1010410      P1010411

  「上の子の時より、進化していますねぇ~  かわいい heart04 」

  「全然はずかしくないです confident、 どこでもOKかも・ good

  「抱っこしているようで、授乳が楽ですね  chick

  「ボタンがなくても、はだけないのがいい new 」    などなど

 

この日、乳児健診にはざっと20~25人位いて、男性もいました。

しかし、3人ともさりげなく授乳をしていて違和感がありませんでした。

 

お母さんがらくで、楽しく、素敵に母乳育児ができるような授乳服を

見つけてみてはいかがですか。

                                takako furukawa  (^0_0^)

 Mo‐Houseホームページ  

http://www.mo-house.net/

 

club モーハウス授乳服の試着、およびカタログ希望の方は母乳外来・古川まで                   




No.17 『こどもはっち』 取材レポ①

 子育てつどいの広場「こどもはっち」がOPENして1週間経ちました。

   先週末の来場者数は700名を越え、大賑わいだったそうです。

  

 とみもと小児科クリニックでも、乳児健診にいらっしゃるお母さん方の話題はもっぱら 「こどもはっち」。

 期待と関心が伺えます。

   「うちの子はまだまだ先ね」と話していたお母さんも、大丈夫。

 幼いなりに、親子でいっしょに遊べる空間でしたよ。

 

  chick 今回、代表の平間さんやスタッフの方より丁寧に説明していただきました。

      写真を交えて一部ご紹介致しますね。

P1010260こどもはっちゲートでウェルカム happy01

(入場料:一人100円、乳幼児は無料) 

*特に未就学のこども対象です

 

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感触が優しい青森県産アカマツの無垢板で、

ハイハイも安心ですsnail

 

 

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天然木で作られた、4万数千個の「木のプール」

形と大きさ “みんなちがってみんないい” 

プールの中に身を置いて、握ったり、木の香りを嗅いだり、

                            足の裏で感触を確かめたり。五感を使って遊ぶお子さんの姿。

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そーっと中をうかがって・・・

お母さんとのやりとりが面白くて しょうがない 「ひみつきち」   

    

 

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授乳室には、レンジやお湯が完備され、

一息つける空間。

しかし、混んでいる時は困りますね (2席のみ)

今後は、お母さん方が気兼ねしないでどこでも授乳できるような “支援”が 必要とされるでしょう。

   

P1010301 トイレは子ども用のみ、

大人は事前に済ませておいた方がいいですね。

(改善策を検討中とのこと)

  

 

 今回お写真で取り上げた以外でも、

 熊本県八代産の本藺草を敷いた和の空間や、 house

 子どもの好奇心を刺激する楽しい“仕掛け”もまんさい。

 「自然の材料」にこだわったことで、お子さん、そして大人にも優しい空間を

 つくりだしています。 confidentshine

 プラスティックにはない“木のぬくもり”ってありますよね。

 我々大人が、幼い頃に嗅いだ“香り”を思いだすときがあるように、

 どんなに小さなお子さんだって、発達過程で親しんだ香り・感触を記憶していくもの。

 大人になっても郷土の自然のぬくもりを、わずかでも覚えていてほしい。

 そんな情熱が伝わってきました。

 

 スタート当初は、新しい施設に対して

 色々な視点からの意見が出るのは当たり前。そして、そのひとつずつが

施設大切な糧であるはず。

 すでに足を運ばれた方は、どのような感想をおもちになりましたか?

お父さん・お母さんからの率直な意見を、施設に反映できるような

掲示板などもあるとよいですね。

改善しながら、みんなで育てていける広場であってほしいと思います。

スタッフの皆さんありがとうございます。定期的に足を運びたいと思います。

 takako furukawa    (^0_0^)

 

          こどもはっち(八戸ポータルミュージアムはっち4F)

          http://www.kodomohacchi.com/




No.16 『あおもり母乳の会学習会のお知らせ』

こんにちは

いよいよ明日から、“八戸えんぶり”始まります

独特のお囃子(はやし)や摺(す)りの音 

気迫のこもった勇壮な舞

観ている人の心を魅了するのは、そこに「祈り」があるからでしょうか ・・・

 

前回のブログで「らくだの涙」を紹介させていただきましたが、

その中で奏でられた馬頭琴と歌(フースの儀式)・・・これも「祈り」でしたね

 

約八百年の伝統を誇る国指定重要無形民俗文化財・えんぶり

北国に春を呼び、五穀豊穣を祈る祭り

郷土の景色を大切にしていきたいです

 

●  あおもり母乳の会学習会開催のお知らせ

   講演 「オーダーメイドの母乳育児」

   お話  冨本和彦先生 (とみもと小児科クリニック院長)

 ★ 寸劇「母乳足りているの?」   あおもり母乳の会事務局 有志

 ★ 何でも質問タイム

 * 日時   2011年3月13日(日)  13:30 ~ 16:00

                受付開始 13:00~

* 場所     八戸市総合福祉会館 3階大会議室

* 参加費    500円

         会員以外の医療従事者  1000円

             (事前の申し込みは不要です)

*問い合わせ先 0178-20-8297 (代表 杉山)

           

   八戸で開催されるお母さんといっしょの学習会です

   初めての方も大歓迎

   会場でお待ちしていますね!      Takako furukawa   (^0_0^)