No.25 『補完食(離乳食)』
8月末から9月にかけて、日本外来小児科学会(神戸) と JALC母乳育児学習会(大阪)に参加してきました。 双方とも関西圏だったので、夏休みを兼ねて神戸・広島・京都・大津を回ってきました。 台風にも遭遇しましたが、地図を片手に気楽な旅は学生時代以来。 その間、卒乳相談にいらしていたYちゃん親子が順調だったようで安心しました。
今回のテーマは補完食です。
最近母乳育児が見直され増えてきたように思います。
子どもが成長して必要栄養量が母乳栄養供給量より上回った後にその「差」を埋めるものが、「補完食」です。特に母乳栄養の場合は鉄分が不足しがちですので、その分を補ってあげる必要があります。
離乳というと母乳を終わらせる意味合いを持ちますね。
離乳食を始めたら母乳をやめるのではなく、母乳育児を続けながら補完食を与えていくというやり方です。人工栄養の場合はミルクの量を減らし、切り替えていきます。
「離乳食が進まないのは、母乳を飲ませているから?」
「スプーンで与えると、舌でべぇーっと出して食べてくれない」
そのたびにお母さんは意気消沈している様子です。
「補完食」を始めるにあたって知っておきたい基本的なこと
● 開始時期
● 開始の目安
● 必要な栄養素
● 具体的な進め方
● 具体的な食品の種類
● 補完食をすすめる上で生じうる問題
補完食(離乳食)についての情報源は、「雑誌」「離乳食教室」などが多いようです。
「何をどのくらい、いつになったら開始する」という画一的な記載は、あくまでも目安であり、「食べること」に正解なんてありませんから、お子さんに合った適切なかたちで補完食を開始することができればよいのです。
鱈を一匹さばくのは初挑戦 ・・・
鱈汁 ・鱈フライ・頭の塩焼き
旬の食材をおいしく頂くのが一番
食欲の秋 到来!
とみもと小児科クリニック 母乳育児支援外来 TAKAKO FURUKAWA