第16回 日本外来小児科学会

(2006年9月 横浜市 パシフィコ横浜)

 服薬困難児への看護師の取り組み
  ー私達は何を忘れていたのか?
    医療関係者介入の必要性ー 
 
発表者 久保沢 美幸、西山 由香、
生出 礼子、清水 久子、     
清水 好信、 冨本 和彦

要旨 
  
 服薬困難児がジュースにまぜるなど飲ませ方の工夫で内服可能となるのは59%にすぎない。しかし、今回看護師が直接内服指導したことで服薬困難児37人中35人(95%)が服薬可能となった。これらの児では、服薬に対する拒否感が極端に強くはなく、指導後の本人の反応も良好なものが多かった。
指導に際しては、
1.あるきっかけで極端な服薬拒否が始まることがあり、その際に飲みやすさを考慮した処方への変更医療関係者の直接指導が必要になる。
2.本人が自信を持てたら服薬困難は解消するので、指導時には大いに励ます必要がある。
3.一度の指導にとどまらず、家庭と連絡、声かけなど継続的な対応が重要である。
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